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航空歴史館技術ノート 掲載12/11/25
追加17/12/10

 

チョークの掛け方について

  問題提起 前田画伯のスケッチ
米海兵隊、航空自衛隊、海上自衛隊の例
模範例 米空軍群山基地のF-16C
横浜市消防航空隊アグスタAW139の場合
新 グライダーの場合

 

2012/11/23 問題提起


表紙絵 No.234  Wow, it's just only one side of choke  !!! by Mr.Maeda

 例の多少戯画化しながら、ポイントをちゃんとつかんでいる前田さんの絵ですが、編集者としては、前輪の黄色い チョークに思わず目がいきました。

 航空機が停止と共に必ずチョークをかませ、動き出す直前にはずすというのは見慣れた風景です。基地祭の展示機でもあまり注目して下の方を見ていなかったのですが、前輪に1個だけとは???

 改めて、基地祭の写真を見てみました。米空軍のF-16は、今年の岩国では3車輪にきちんとはめています。 自衛隊機は両主車輪が原則のようです。しかし、海兵隊機はばらばらですね。グランドスタッフのマニュアルにどう書いてあるのか知りませんが、1個だけつけときゃ、動き出すことはないと現場が判断しているとすれば、地震など不慮の際に事故を大きくするのではなかと素人は考えます。気の緩みでなければいいですがねえ。

2012/11/25 チョークの話し 大石治生さんから  大石

 海兵隊機のチョークの掛け方についてです。航空機は横風に弱いので風に正対するように駐機するのですが、長時間駐機している間に風向きが変わって追い風状態になるとタイヤがチョークに食い込んで、いざ、発進と云う段階でチョークが外れなくなった経験があります。旅客機ならトーイングカーで動かしたりするのですが。

 風の強い日などは予めチョークを動かして緩ませたり片側を外したりしておきます。しかし、緊急時に外れないとかなり焦ってしまいます。海兵隊機は実戦的なチョークの掛け方をしているのでしょうね。

佐伯から : なるほどそういう場合もあるのですか。 なお、参考までに前田画伯がスケッチした2011年9月23日の岩国航空基地祭での当該F/A-18ほかのチョークの状態をアップしておきます。当日は夜来の雨があがって曇天で風はあまり吹いていなかったように記憶します。

米海兵隊機
F/A-18A++

航空自衛隊機
F-15J

F-2B

T-4

 
海上自衛隊機
MCH-101

MH-53E

U-36A

T-5

       

模範例 米空軍群山基地のF-16C   2012/05/05 岩国基地日米フレンドシップデー模範例

        

 

 横浜市消防航空隊の場合 アグスタAW139 横浜

撮影2017/12/04 横浜市栄区金井公園多目的広場 Blue1


 たすき掛けですね。東日本大震災の際に、タンクローリーにチョークを掛けていたにもかかわらず車両が動いたと云う報告を思い出したので尋ねてみると、「ロープが長いので」という返事でした。見た目も綺麗ですし、揺れや振動にも対処できそうです。
  

 グライダーの場合 グライダー

撮影2016/05/04 防府北基地 中国航空協会 古谷眞之助




 グライダーの場合、主車輪に手製の木製チョークを掛けます。写真では草に隠れて分かりにくいと思いますが、チョークの前後部は板で繋げています。
 この日のように風が強い場合は、杭を打って機体の前後部を固定し、かつ翼端にはバラストを置き、それでも不安な場合はダイブブレーキもオープンにして風が止むのを待ちます。こうなると「チョークの掛け方」というよりも「強風下での機体の固定方法」と言った方が正しいかもしれません。