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 日本のグライダー G-9


 

クラシックグライダー

アレキサンダー・シュライハー コンドル W/3 
 

 

 本多誠之氏による修復 Classic Sailplane House相模原にて  取材Blue1

 

アレキサンダー・シュライハー・コンドルW/3 c/n47

2002 修復開始 (TP11による) 
2008/04 オーストラリアで耐空検査 (TP11による)

2009/03/02

JA2917登録 シー・エス・エイチ  定置場関宿滑空場

 2007年に惜しくも亡くなられたビンテージグライダーの蒐集家・本多誠之氏のワークショップの取材記録です。

 2004年9月14日に訪れた時には、主に主翼を手掛けられておりました。

文字を含めてオリジナル部品
主翼の修復と図面


2006年7月9日の取材







 

 

関宿滑空場 撮影2009/03/21 jetjun   YAMA

 
 クラシックグライダーである「アレキサンダー・シュライハー・コンドルW/3」が飛ぶとの情報を聞いて関宿滑空場へ出かけました。
 この手のグライダーは、定置場所がわかっていても普段は梱包されて保管されているので、確実な情報が無いとなかかな見ることもかなわないのがつらいところです。

パイパーPA-18 JA4087に牽引されて上昇 切り離し   jetjun




以下撮影 YAMA




 


2009/03/29投稿  

クラシックグライダー と呼ぶべきでしょうか?  古谷眞之助

 この機体を「クラシックグライダー」と呼ぶのには少し抵抗があります。なぜなら機体が設計製作されたのが1951年だからです。
 クラシックと呼ぶには、せめて第二次大戦以前の機体である必要がある、と個人的には思っています。
 関宿でクラシックと考えられているのは、この機体の原型機である「コンドルV」(単座機)と混同されているためだと思います。「コンドルV」は、1938年に製作されていますから、こちらは「クラシック」と呼べます。

 それにこの機体は、アレキサンダー・シュライハーではなく、設計者であるハイニー・ディットマーの名を取って、一般的には「ディットマー コンドルW」と呼ばれています。手許の資料「SAIL PLANE 1945-1965(Martin Simon)にもそうありますし、グライダー界では有名な瀬尾央氏の「世界の滑空機図鑑」にもそう書いてあります。

 ただし、この本によれば、アレキサンダー・シュライハー社も12機製作していますから、この写真の機体は同社が製作したものと思われます。アレキサンダーでは胴体を改良し、機体重量も軽減しています。
 アレキサンダーの機体が初飛行したのは19536月のことです。しかし、ともかくも本機を呼ぶ場合、製作会社ではなく、本来の設計製作者の名を使用すべきかと思います。

 ハイニー・ディットマーは設計者であるとともに製作者であり、かつ、1937年には高度と飛行距離の記録を更新し、同時にグライダーの世界選手権者に輝いた著名なグライダーパイロットでもありました。この機体の諸元を以下に書いておきます。

全幅

18.00m

全長

8.44m

虚空重量 

357kg

全備重量

520kg

翼面積

21.3u

翼面荷重

24.4kg/u

アスペクトレシオ

15.2

翼型

ゲッチンゲン532

最良滑空比

記述なし

最良滑空速度

記述なし

最小沈下速度

記述なし

 なお、我が国にも存在する「ゲッピンゲン3型ミニモア」は製作年が1935年であり、こちらはクラシックと呼んで差し支えないでしょう。この機体は設計製作者の一人であるWolf Hirth(我が国ではヒルトと呼ばれた)1935年秋に日本に持ち込んで我が国グライダー界の度肝を抜く飛行を披露しています。
 現在我が国にある機体はJA2547で、世界に現存する3機のうちの1機でフライアブルです。コンドルよりもこちらの方がどちらかといえば人気が高いと思います。