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航空歴史館技術ノート

  

 

T-33Aの装備品-2 バゲージポッド(トラベラーポッド)

 

 

バゲージポッド(トラベラーポッド 通称弁当箱)   バゲージ

第5航空団第202飛行隊 (F-15J時代) 撮影1992/05/05  岩国航空基地 古谷眞之助


最大積載量 45kg の表示  71-5279のバゲージポッド 撮影1993/11/28 KUPANBA


OLD CAR CENTER  第6航空団第306飛行隊 71-5305のバゲージポッド 撮影2016/10/10 KUPANBA


○ T-33Aの(吊下)装備品 バゲージ ポッド

・  そのカタチを横から見ていて、米海軍機が吊るしている砲弾型と同じかと思っていたのですが、古谷さんのショットにびっくりです。
 飛行浪人さんたちは弁当箱と呼んでいたそうです。うまい表現ですね。どういう訳か後ろがつぶれていますが、そんなところから昔懐かしいアルミの弁当箱を思い出します。

・ アルミの弁当箱の思い出

 ‥‥使っているうちにあちこちへこんだり、傷ついたり、腐食で黒ずんできたり、蓋が湯呑の代用に‥‥  
 そんな弁当箱ですが、敗戦前は1週間に一回は、おかず無し梅干し一つの日の丸弁当の日、そして、敗戦後は赤飯かと思いきや高粱飯(満州での話)だったり、米より麦の方が多かったり、石を噛んで痛い思いをしたり、でも、腹がへっていれば平気でしたね。クラスの皆がそうでしたから。


トラポ(トラベルポッド)の思い出 tamaさんから

 バッゲージポッドを現役時代はトラベルポッドまたは略してトラポと呼んでいました。

 航空自衛隊では、正規メーカー品は殆ど使用してないと思われます。理由は初期の空自は予算が無いため新規購入が出来ず、在日米軍使用のトラポを借用し 、分解して部品毎の型を取り作製したとの話を先輩から聞いています。空自の補給処か各部隊の修理隊工作小隊が図面を基に作っていたようです。

 出来上がったトラポ(コピー品、悪く言えばパクリ品)はオリジナルの米軍使用品より出来が良かったそうです。

 また、トラポの取り付け位置は、JATO(離陸補助の使い捨てロケット)の取り付け位置(JATO hook と呼んでました)です。上の写真で、トラポ後方が凹んでいるのは、取り付け時に前方hook のロックが上手くいかずに蹴って凹んだものと思われます。私も蹴って取り付けたことがあります。
 
 トラポの内容積は結構大きく、T-2のドラッグシュート(30×30×60cm 位、F4やF2のように固くはないので若干変形させて)なら2個入れても余裕がありました。笑い話ですが、要務でT-33A で他基地に行く際に新兵さんにある先輩が冗談で「ドラッグシュート積んどけよ」と言ったところ、新兵さん悩んでトラポに積んでしまい、受け入れ先の外来機班から「T-2 のドラッグシュートが入ってますが?」と質問の電話があり、「すみません、そのまま送り返して下さい。」てなやり取りもありました。


続 トラポ(トラベルポッド)の思い出  tamaさんから

 掲載されているトラポの取り付け状態ですが、上の写真は運用中の写真なので正規取り付け状態ですが、下の写真は映像が潰れているので推測ですが、前方のhook しか付いていないように思われます。

 またトラポ蓋の分割部分上方に、機体からの燃料ドレンのL字型の金属チューブが付いてますが、そのままではトラポの開口部に燃料が被るので、トラポのドレンチューブに接続していました。

 下の写真の306SQ文字の左にパッチ3個でトラポ側のドレンチューブが付いてます。

 写真のドレンチューブは真下に流すようにしてますが、私の部隊のトラポはトラポ尾端に流れるように長く取りついてました。

 

別件です。

 JATO (離陸補助)のシステム自体は空自では使用してないと思いますが、JATOシステムを利用してバンナーターゲットを運用していました。機体下部にターゲット牽引の器材を取り付け、JATO システムはターゲット牽引ワイヤーの切断投棄に使うわけです。

 バンナーターゲットは、T-33A 退役後はT4で運用され、各部隊で運用していましたが、デルマーやダート等のターゲットが普及してからは、4空団での教育訓練ぐらいしか使っていないと思います。