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質問箱029 質問17/01/17
更新17/02/25

 

航空自衛隊T-34Aのシリアルナンバーのつけ方の疑問

 

 

 1955年に鹿屋で教育に当たっていたメンター8機が、航空自衛隊の教育課程に組み入れられて移管されました。航空情報1955年8月号

 航空自衛隊では、これをT-34Aとして新規にシリアルナンバーを与えて登録しました。下郷資料によれば下記のとおりです。

航空自衛隊への移管日

航空自衛隊シリアルナンバー

1955/06/23t

41-0291

1955/06/23t

41-0292

1955/06/23t

41-0293

1955/06/23t

41-0294

1955/07/06t

41-0295

1955/07/06t

41-0296

1955/07/06t

41-0297

1955/07/06t

41-0298

下郷資料の略語表によると[t]は、[trf : 移転 transferred (書類上)]を示している

質問1

 これら9機の移管が1955年であるのに、頭初の領収暦年の数字が4になっているのは何故でしょうか?

 

質問2    51

下記4機の航空自衛隊領収(引渡)日の中で、0322だけが1年遅れの1955年で、シリアルナンバーも51となっています。何故でしょうか。

c/n シリアルナンバー 領収(引渡)日
KD-11 41-0321 1954/12/27
KD-12 51-0322 1955/12/27
KD-13 41-0323 1954/12/27
KD-14 41-0324 1954/12/27

浜松基地 第1術科学校 撮影1985年頃 RENAT

回答 何らかのトラブルで年度を越えたのではないか   2017/02/25 tamaさんから 

 登録番号(シリアルナンバー)の逆転の理由は、受領検査でトラブルが発生し飛行検査の全項目が実施できず受領年度が越えたためです。近年ではF-2Aの13-8508が受領検査時のマイナートラブルで納入年度を越えました。受領検査は小松基地沖のG空域で実施しますが、冬の日本海側では天候条件が厳しく、キャンセルが多発したのも影響しています。

F-2Aの場合

c/n シリアルナンバー 初飛行日 領収(引渡)日
1007 03-8507 2000/11/06 2000/12/20
1008 13-8508 2000/10/13 2001/02/23
1009 03-8509 2000/10/18 2000/12/22

佐伯から : このF-2Aの場合は、年を越えて2月に領収されています。会計の立場からすると、受領検収は少なくとも会計年度末の3月31日までに終えてくれれば、頭の領収年を0から1に変えるだけの処理で済みます。しかし、これを越える場合は、繰越手続きをしておく必要がありますが、一括契約の中から単機を抜き出して手続きするのは面倒なことです。
 51
-0322は、会計年度をまたぎ、しかもちょうど1年後の領収ということで、どういう事情があり、どのような会計処理が行われたのか知りたいところです。

質問3

 41-0292の1975年頃の写真の垂直尾翼のシリアルナンバーの頭 (領収年)が41ではありません。51と読めますが如何でしょうか。書類上の領収暦年と異なる表示をしているのは何故でしょうか?.

他の機体の写真では41-0296があります。

第1術科学校教材 撮影1975年頃 RENAT

参考 他の機体の例

41-0296 防府北基地 撮影2001/07/12 幸田恒弘