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小松市 石川県立航空プラザ

 

 遊具が飛行機を追い詰めた その経緯
 

A4203-31 石川県 小松市 石川県立航空プラザ 
        Ishikawa Air Plaza, Komatsu City, Ishikawa Prefecture 
      
◎ 石川県立航空プラザの展示 

 小松空港の前にある石川県立航空プラザは入場料が無料もうれしいですが、内容も年々良くなってます。展示機もエンジン装備が多くロッキードF-104J 46-8539のJ-79を尻穴から見てその美しさに驚きシャッターを切りました。
                                 (2002/10記 にがうり)

                           

◎ 先進技術立証機 X-2 スケールモデル

 F−2のモックアップの隣に置いてあることに何らかの気持ちが込められているのかどうか、はたまたF104の陰に隠して見づらくしてあるのかどうか。キャノピー内部にはCCDカメラ。垂直尾翼には誇らしげに「TRDI」。実機をなかなか目にすることができない私にとっては、スケールモデルであっても立派な国軍航空機です。(2016/05/02記 ARIZONA)

撮影2016/05/01 ARIZONA





4個目の製作を示すプレート


日替わりメモ2016/0505

○ 先進技術立証機X-2のスケールモデル

 7年前に製作された先進技術立証機のスケールモデルが小松の石川県立航空プラザに展示されました。ちゃんとした製造銘板があり、CCDカメラも内蔵した立派なモデルです。
    

・ ここは先に「遊具が飛行機を追い詰めた」と批判した曰く付きの施設なので、模型ならスペースを確保できるという苦肉の策でF-2モックアップの左下に置いたのでしょう。これ自体の展示は、技術の進歩を示す意味でいいことです。でも、小松という土地柄からすれば、小松基地で日本海の空を守っているF-4EJが先進技術立証機に先立つべきでありましょう。悲しいかな、F-4EJ退役機を置こうにもスペースは遊具に占領されています。

・ 館の運営があいまいな例をもうひとつ上げておきます。

 5月1日に撮影した説明板の「近いうちに〜」の文句です。半月前の4月22日に歴史的な初飛行が成功したことを館の職員が知らない訳はないでしょうから、そのことを記した紙でも貼り付けるくらいの見学者への配慮があって然るべきと思います。幼児の遊び優先のプラザの中で、本来、主役であるべき航空機が泣いているような気がしてなりません。


 

 
◎ ピッツS-2B JA11AR

JA11ARの経歴

1996/09/30 c/n5345 N115PS  JA登録 エアロック 定置場阿見飛行場
2010/02/08 エアロック活動停止
2010/04/03 石川県立航空プラザに展示

AIRock初期塗装に返る 撮影2010/08/15 HAWK




 


展示当初 撮影2010/04/20 ARIZONA
 
 

◎ 富士T-3 11-5538 撮影2009/02  ARIZONA

11-5538の経歴

1981/02   c/n038   航空自衛隊へ引渡  第11飛行隊
2005 飛行開発実験団
2007 飛行開発実験団で用途廃止 第2補給処で保管
2008/10/28 石川県立航空プラザに展示

  左主脚扉に書かれた岐阜基地隊員名



 

◎ ピラタスPC-6/B2-H2 ターボポーター JA8221 南極探検観測機  撮影2002/09/23 HAWK

ピラタスPC-6 JA8221の経歴 

1979/03/10 c/n800 文部省が購入
1979/03/22 JA登録 文部省 南極大陸昭和基地専用
1993/04/07 用途廃止
1994/07/25 抹消登録
1995/11/17 石川県立航空プラザに展示


 

◎ ドルニエDo28 A-1 JA5115 

Do28 A-1 JA5115の経歴

1962/11/26 製造番号3033 D-INAB
1962/12/17 輸入 羽田空港へ到着
1962/12/27 JA5115登録 阪急航空
1963/01/01 ネパールへ向けて出発 
1963/01/10 カトマンズ到着 国連発注によるヒマラヤ写真撮影
1963/03/14 帰国
1972/03/24 北海道航空へ移籍
1980/01/23 抹消登録
1980/10 長野市青空市場へ展示
1993 長野市から立川市へ運送
1996 陸上自衛隊立川駐屯地内で復元修理完了
1997/11/17 石川県立航空プラザへ展示

写真はドルニエDo28 A-1 JA5115の歴史へ


 

◎ シコルスキーHSS-2B 8101

シコルスキーHSS-2B 8101の経歴 

1983/03 c/nM61113 海上自衛隊へ引渡 第121航空隊
  第101航空隊で用途廃止
1995/11/17 石川県立航空プラザ前庭に展示

撮影2002/09/23  HAWK                     撮影2004/08/19  吉田家

 

◎ 三菱T-2 99-5163  TF-40-IHI-801ターボファンエンジン

三菱T-2 99-5163 の経歴 

1979 c/n89 航空自衛隊へ引渡 第21飛行隊
  ブルーインパルスで用途廃止

APWマークで現役最後の展示 岐阜基地 撮影1999/11/13 吉田家
  石川県立航空プラザに展示

撮影2004/08/19  吉田家

◎ ロッキードT-33A 71-5321

ロッキードT-33A 81-5326の経歴 

1958/01/13 c/n1126 US56-6873 航空自衛隊へ引渡
1994/09/02 総隊飛行隊で用途廃止
1995/11/17 石川県立航空プラザに展示

撮影1999/07/26 吉田家                        撮影2002/09/23 HAWK

第6航空団第306飛行隊マーク 第6航空団第303飛行隊マーク 撮影2004/08/19  吉田家

 

◎ ロッキードF-104J 46-8539

46-8539の経歴 

1964/02/21 c/n3039 航空自衛隊へ引渡
1987/03/27 用途廃止
  石川県立航空プラザに展示

撮影1999/07/26 吉田家

◎ 富士KM-2 6288

6288の経歴

1981/02/14 c/nTM-58  海上自衛隊に引渡
1995/03/27 第201航空隊で用途廃止
1995/09 石川県立航空プラザに展示
   遊具が飛行機を追い詰めた その経緯 参照

撮影2002/09/23 HAWK

 

◎ ヒューズTH-55J 61324

61324の経歴 

1974/11/28 c/n440291 陸上自衛隊へ引渡
1994/07/06 航空学校宇都宮で用途廃止
1995/11/17 石川県立航空プラザに展示

撮影2002/09/23   HAWK

◎ 川崎ヒューズOH-6J 31093

31093の経歴 

1958/01/13 c/n6397 陸上自衛隊へ引渡
1994/09/02 用途廃止
1995/11/17 石川県立航空プラザに展示

撮影2004/08/19  吉田家

ビーチクラフトE-38 JA3442

JA3442の経歴 

  c/nE33 N7619N
1969/01/24 JA登録 伊藤忠商事 定置場調布飛行場
1969/04/10 運輸省(航空大学校) 定置場宮崎空港
1992/12/24 石川県 定置場小松市 同日抹消登録 
1992/12/11 石川県立航空プラザに展示
   

撮影2004/08/19 吉田家

◎ 川崎ベル47G-2 JA7316

JA7316の経歴 

  c/n220 
1961/09/12 JA登録 警察庁愛知県警 愛称あかつき 定置場名古屋空港
1978/03/11 抹消登録 中日本航空専門学校教材
  石川県立航空プラザに展示

撮影2004/08/19  吉田家

◎ 三菱F-2 モックアップ

撮影2004/08/19  吉田家
 

◎ ゼフイルス β 女性人力飛行機

撮影2002/09/23   HAWK

◎ 二宮忠八 玉虫型人力飛行機原寸模型

撮影2004/08/19  吉田家
◎ アリソンJ33A-35 撮影2004/08/19  吉田家

◎ DC-10主脚タイヤ 767前脚タイヤ 撮影2004/08/19  吉田家
◎ YS-11シミュレーター 撮影2004/08/19  吉田家

 
 

◎ 旧日本軍関係 撮影2004/08/19  吉田家      個別写真は天山などの車輪

左から 天山主輪  一式陸攻はしご 機種不明車輪 海軍双発爆撃機尾輪

一式陸攻のプロペラ               

 
小松基地で使用したロードローラーのエンブレム
桜花の海軍第721航空隊のものか?

 

 

遊具が飛行機を追い詰めた その経緯    遊具

2012年 遊具がKM-2を追い出した

 かつては屋内展示だったKM−2が屋外展示に変わりました。何か屋内に展示機が増えたのかな?とも思ったのですが、実際は大きな遊具を設置するために屋外へ出されたものと分かりました。子供たちは大喜びで遊んでおりましたが・・・・・ 少し複雑な心境ですね。

撮影2012/11/25 HAWK




追い出しの元凶   航空プラザ ぶ〜んぶんワールド

2012年 遊具が飛行機を追い詰めた

 

2012/12/03

石川県立航空プラザは、見て、聞いて、さわって航空文化を体験できる施設をめざしています。(石川県の宣伝より)

 石川県立航空プラザに、この夏から国内最大級といううたい文句のぶーんぶんワールドというお子様むけ遊技場が展示場の四割を占拠し、そのために、展示機ががちがちに寄せられ、場所の無くなった富士KM-2練習機が外へ追い出されました。

 子どもがたくさん来て、ヒコーキ型の遊具で遊ぶのも航空文化の普及になると県当局はお考えでしょうか。それも分からないではありませんが、実機をわざわざ外へ出してしまう行為は航空文化に明らかに逆行します。風雪にさらされる機体は劣化が早いし、監視も行き届かないでしょう。

 館内に残された展示機も哀れです。こういうがちがちな状態で、見て、触って航空文化を体験しろなんて、良く言うよという感じじゃありませんか。
               
 インターネット航空雑誌ヒコーキ雲編集人としては、これを「本末転倒」の典型であると喝破しておきます。
 石川県立航空プラザはキッズ プレイ ランドなり と。
 専門学芸員の敗北である と。

(以上について、石川県知事宛に丁重な文章で質問を送りましたが、12/03現在無視されています。)

2012/12/04   航空科学博物館ボランティア にばさんから

 石川県立航空プラザの記事を読んで、博物館と遊園地の折り合いが難しいことは航空科学博物館でボランティアをしていてよく分かります。

 以前各務原航空宇宙科学館の学芸員の横山氏の講演を航空会館で聞いたことがあります。同じ悩みを話されてました。博物館の方針として、現役時代の塗装を含めてそのまま、技術遺産として展示するとのことでした。子連れの来館者は子供を操縦席に座らせて写真を撮る方が重要で、そのためF104は実機保存用と子供の撮影用に二機展示したと聞いたように記憶しています。

 そのくらい両者の兼ね合いは難しいと言うことでしょう。純粋に博物館だと割り切ることが出来ないのはローカルの博物館だと思います。入館者を確保するためには遊園地的な要素も必要だと思います。それと幼児体験で将来航空関係を志す人の可能性も否定できません。

 小生はDC−8のフライト・シミュレーターの解説をしています。体験搭乗者の構成は半分以上が幼児連れの4人家族です。搭乗口に集合したらすぐ飛行機に乗れると思っている親御さんに、「ここは遊園地でなく、博物館ですので、乗る前に少し説明させてください」と言ってから、DC−8やDC−10のドアトレーナーの説明や飛行コース、協力していただく降機前のシートベルトの処理などを話します。日本で可動する唯一の本物のDC−8シミュレーターの価値など理解できる人はまれでしょう。

 幼児には遊園地でくるくる回る、ロープでつるされた飛行機の方がよほど面白いと思います。そういう幼児を抱いた親が操縦席に座るのは解説者としてかなり我慢を強いられることです。勿論幼児にわかるような解説は出来ませんからあらかじめお断りをして大人にわかる説明をしています。必要な部分はあとでお子さんに説明してくださいということにしています。

 体験搭乗した小学生に、遊園地と博物館の違いを質問したら「遊園地は遊ぶところ、博物館は勉強するところ」と答えてました。いい回答だと思います。勉強というと「え〜」と言う声が聞こえそうですが、楽しみながら、なるほどと思ってもらえるだけで十分です。何か一つでも理解してもらえればありがたいと思っています。

 遊園地的な面積を増やして展示の飛行機が屋外へ出された処置は、ちょっと悲しい思いがします。航空プラザであって、博物館とは違うと言われるかもしれませんが。

2012/12/04 MAVERICさんから

 私は2011年10月9日に訪問していて、現在の寄せ方とは違いますがその当時から展示機体は片側に寄せられていました。

 空いている場所は現在のようなぶーんぶんワールドにはなっていませんでしたが、子供向けの乗り物が置かれていました。館長さんと思う方と話をした時に聞いた内容では、展示場の半分は管理者が違うということを言っていたと思います。(なぜそうなっているのかを聞いたのかどうかも忘れてしまいました)

 KM-2が屋外展示となったそうですが、今まで展示されていた機体が処分されていないかが私としては気になるところです。

HAWKさんが遊具を写した方角と同じだと思う

この様な遊具が置かれており、子供が乗って遊べるようになっていた

2011/10/09現在では、KM-2はこのとおり館内にあった

 

2012/12/26 小松市から次の通り回答が来ました

佐伯様

 ご意見ありがとうございます。 今回の大型遊具設置は、当市といたしまして、日々接する多くのお客様の声を聞き、様々な観点から検討を重ねた上でのものです。

 遊具を設置したエリアは従前「多目的ホール」として、主に企業の商品展示会など航空プラザの主旨と異なる目的で使用されていましたが、利用率が低かったことや、子供や家族連れのお客様にも航空文化に興味を持ってもらうため、航空博物館としての機能の向上と魅力アップを目的に「大空と飛行機」をテーマとした夢ある大型遊具を設置したものです。

 これに合わせ、展示機につきましても見やすく配置し、安全上の理由から通路の確保も行いました。ご指摘の機体につきましては、この際に屋外展示に変更したものです。

 この事業と合わせてエントランスホールに展示してありますピッツスペシャルにつきましても、引き続きお客様に触れていただけますよう購入しました。以来、利用者数も増え、皆さまからご好評をいただいております。

                              小松市観光文化部空港・地域交流課

佐伯から : ご回答頂いたことについてはお礼を申し上げておきます。ただし、ここまで来るのに、石川県と小松市(県から運営を受託)に何度も催促して1ヵ月も掛かったスローモー行政はかなり問題ありです。 もっとも、当方の指摘が的を得ているので答えに迷った揚句のことかもしれません。

 「展示機につきましても見やすく配置し」とのことなので、現地を見ていない私としてはそれを信用するしかありません。しかし、多目的ホールに転用する以前のゆったりと配置されていた状況からして、窮屈な感じになっているのは否めないのではないでしょうか。

 今の自衛隊航空に少しでも関心があれば、小松ならF-4ファントムの展示をという発想があってもおかしくはありません。(今月初めには百里にあった用廃機群が入札で処分されたらしいです)

 でも、もう館内に新展示は無理なようですね。

 北陸の冬場は厳しく、子どもたちが外で遊べないので屋内遊技場をという考えがあったやに聞きます。訪れる幼児のためのサービスは否定しませんが、これだけ大きな規模のものは別に建設してあげなさいよ。基地交付金が大量に入ってくる小松市でしょう。

 「以来、利用者数も増え、皆さまからご好評をいただいております」という自画自賛、これは財政課的発想そのもの、要は、収入増対策が航空思想を犠牲にしたということです。

 最近、科学技術立国という言葉があまり聞かれなくなりましたが、石川県立航空プラザの安易な遊技場化がその象徴でなければいいのですが。